ふっかちゃんの全国的な知名度を決定づけたのが、2010年代前半に過熱した「ゆるキャラグランプリ」での激闘です。全国の自治体や企業が威信をかけて競い合うなか、ふっかちゃんは着実に順位を上げ、2014年には準グランプリ(全国2位)、翌2015年には第3位という輝かしい実績を残しました。
多くの自治体がグランプリ獲得後の一過性のブームで活動を縮小させる中、深谷市は2015年大会を最後にグランプリからの「勇退」を宣言。順位争いの消耗戦から脱却し、市内外のファンとの持続的な絆づくりへと舵を切りました。この決断が、現在まで続く息の長い人気のターニングポイントとなったのです。
さらに近年では、深谷市出身の偉人である渋沢栄一とのコラボレーションが大きな話題を呼びました。2021年の大河ドラマ放映や2024年の新一万円札発行のタイミングでは、シルクハットとステッキを身につけた「渋沢栄一翁バージョン」のふっかちゃんが登場。歴史とポップカルチャーを掛け合わせたPR戦略は、全国のメディアでも大きく取り上げられました。