ネット上のQ&Aサイトやまとめ記事で長年放置されている典型的な誤解が、「ガチャピンの声優は初代が矢沢邦江で、2代目が雨宮玖二子、3代目が鈴木真仁である」という3人存在説です。この言説は明らかな事実誤認に基づいています。
真相は、「矢沢邦江」と「雨宮玖二子」は同一人物の改名前後の名義です。『ひらけ!ポンキッキ』の放送開始当初は本名名義の矢沢邦江としてクレジットされていましたが、同番組で共演していた「歌のお姉さん」石井雅子氏の命名などをきっかけに、後に芸名を「雨宮玖二子」へと改名しました。つまり、1973年の放送開始から2014年3月までの約41年間にわたるガチャピンの声は、たった一人の女性声優によって紡がれ続けていたのです。
41年という期間は、アニメ『ドラえもん』の大山のぶ代氏(約26年)や『サザエさん』のフグ田サザエ役・加藤みどり氏らに匹敵、あるいはそれを凌駕する驚異的な記録です。この事実を知るだけでも、ガチャピンというキャラクターの歴史の重みが如実に伝わってきます。