世間一般において「ミステリアスな独身貴族」の代名詞とも言えるGACKTですが、過去に一度だけ婚姻届を提出しています。この事実を最初に白日の下に晒したのは、2003年に光進社から出版された本人の自伝的告白録『自白』でした。
婚姻を結んだ時期は、彼がメジャーシーンで脚光を浴びる以前、京都や関西圏を拠点に音楽活動の下積みを続けていた20歳の頃です。相手の女性は、当時彼が働いていたカジノバーのディーラー仲間であった年上の韓国人女性とされています。当時のGACKTは、まだ「神威楽斗」としての確固たる地位を築く前哨戦にあり、日々の生活費を削りながらスタジオ代を工面する過酷な下積み生活を送っていました。
その過酷な日々を精神的・経済的に支え合っていたのが、ほかならぬ元妻でした。入籍に踏み切った背景には、単なる若気の至りや恋愛感情の昂ぶりだけではなく、異国の地で暮らす彼女のビザや身分保障上の不安を解消し、パートナーとして法的に守りたいという強い責任感が働いたと自著の中で回顧されています。後年の取材報道でも、周囲の関係者は「当時の彼は若くとも男気が強く、一度懐に入れた人間を徹底して守ろうとする性分だった」と一致して証言しています。