新宿区高田馬場2丁目のビル地下に居を構えるJazz Spot Intro 高田馬場。ここは単なる飲食店ではなく、日本のモダンジャズ史そのものが息づく空間です。創業オーナーである茂串邦明氏が掲げた「若者に思う存分、本物のジャズを演奏できる場を提供したい」という信念は、1970年代から2026年の現在に至るまで一貫して揺らいでいません。
早稲田大学モダンジャズ研究会(通称:ダンモ)をはじめとする学生プレイヤーはもちろん、国内外で活躍するトッププロがふらりと立ち寄り、楽器を取り出して飛び入り参加する光景は日常茶飯事です。かつて矢野顕子氏をはじめとする数多の巨星たちがこのステージを踏み、腕を磨き合いました。壁一面に貼られた歴代ミュージシャンのサインやヴィンテージポスター、使い込まれたピアノとドラムセットが、この場所で紡がれてきた数万時間に及ぶセッションの重みを物語っています。
商業化されたモダンなライブバーとは一線を画す、むき出しの情熱と緊張感がIntroの最大の魅力です。プレイヤーたちのアイコンタクト、即興で生まれるスリリングなフレーズの応酬、そしてそれを間近で見守るオーディエンスの一体感が、世界中のジャズファンを高田馬場へと引き寄せる決定的な要因となっています。