宇垣美里のビジュアル表現を語る上で欠かせないのが、2019年4月に集英社から刊行された1stフォトエッセイ『風をひそめて』です。TBSを退社した直後に出版されたこの作品では、沖縄の柔らかな光の中で水着やランジェリー風のキャミソール姿を披露し、大きな話題を呼びました。
当時のグラビア特集や週刊プレイボーイの表紙を飾った際、現場スタッフの間で話題になったのが、「肌の露出に対する宇垣美里本人の高いプロ意識」でした。従来の女性アナウンサーの写真集にありがちな「恥じらいを見せながら脱ぐ」という受動的な演出を完全に排し、「自分という人間をまるごと肯定するための肉体表現」としてカメラの前に立ったのです。
自著やインタビューでも語られている通り、彼女にとってランジェリーや肌の露出は、他者への奉仕ではなく「自分自身を慈しむための鎧」です。写真集の制作時も、過度なデジタル修正でウエストを細く見せたり胸を不自然に強調したりすることを好まず、人間らしい血色感や肌のキメ、柔らかな曲線をそのまま残すことに徹底してこだわったと伝えられています。この「作為のなさ」こそが、男性のみならず多くの女性読者からも熱烈に支持される決定的な理由です。