あおり運転の現場で被害者に携帯電話を向け威嚇していたあおり運転 ガラケー女 本物は、後に犯人蔵匿・隠避の罪などで懲役1年2月・執行猶予3年の有罪判決を受けた喜本奈津子受刑者でした。主犯の宮崎文夫受刑者とともに全国指名手配され、神奈川県内で身柄を確保されています。
それにもかかわらず、なぜ全く面識もない東京の女性がターゲットにされてしまったのでしょうか。発端は、宮崎受刑者のSNSの「いいね」履歴や過去の交友関係を漁っていた匿名掲示板のユーザーが、被害女性のInstagramアカウントを見つけ出したことでした。「サングラスの形が似ている」「身につけている帽子やハイブランドの柄が酷似している」という極めて主観的かつ稚拙なこじつけから、「ガラケー女特定完了」というデマが瞬く間に生成されたのです。
被害を受けた女性は、自身で会社を経営する善良な市民でした。デマが拡散された直後から、彼女の会社や携帯電話には1日に数百件を超える誹謗中傷や脅迫、無言電話が殺到。「人殺し」「自首しろ」「会社を潰してやる」といった罵詈雑言が浴びせられ、女性は身の危険を感じて外出はおろか、自宅に帰ることすらできない極限状態に追い込まれました。
当時の特番インタビューや記者会見で語られた「朝起きたら、見知らぬ人たちから凶悪犯扱いされ、社会的に抹殺されていた」という悲痛な告白は、デジタル空間に潜む集団ヒステリーの残酷さを世に見せつけました。