ごっこ遊びをしないのは発達障害?見立て遊びが苦手な理由と家庭での促し方に関する基本知識を徹底的にまとめました。要点を確実におさえることができます。

子どもの遊びは、脳の認知機能や言語能力、社会性の発達と密接に連動しながら段階的に進化していきます。一般的に「ごっこ遊び」と呼ばれる行為は、1歳代の身近な動作の真似から始まり、4歳〜5歳頃には複雑なストーリーやルールを持つ集団遊びへと発展します。

発達の初期段階では、本物のスプーンを使って食べる真似をする「再現遊び(機能遊び)」からスタートします。やがて、積み木をリンゴに見立てて食べる真似をする「見立て・つもり遊び」(1歳半〜2歳頃)へと移行し、3歳を過ぎると「お母さん役」「赤ちゃん役」といった役割を意識した「役割遊び」が成立するようになります。この発達の階段を把握しておくことは、子どもの現在の立ち位置を客観的に見極める上で極めて重要です。

年齢の目安定型的な遊びの発達段階ASD傾向で見られる特徴・様子発達支援の着眼点1歳〜1歳半電話のおもちゃを耳に当てる、コップで飲む真似(再現遊び)おもちゃのタイヤだけを回し続ける、感触や音を楽しむ感覚遊びが中心大人の模倣(バイバイ等)や共同注意の有無を確認2歳〜2歳半四角いブロックを「パン」に見立てて食べるふり(見立て・つもり遊び)見立てを嫌がり、ブロックを色別や大きさ順に正確に並べる行動にこだわる「象徴機能」の発達段階と抽象的な概念の理解度を評価3歳〜4歳簡単な役割を演じる(「いらっしゃいませ」「ごはんどうぞ」など)テレビのセリフを一言一句違わず再現するが、他者とのやり取りには発展しにくい遊びのパターン化(スクリプト化)と相互性の有無を観察4歳〜5歳以降友達とルールやストーリーを共有・交渉しながら協調して遊ぶ自分の決めたルールに固執し、友達が予定外の行動を取るとパニックになる「心の理論(他者の意図の理解)」と集団適応力をサポート