豊かな自然に囲まれた丹沢湖(三保ダム)は、県西部の水供給において要となる存在だ。ここでは水の「量」だけでなく「質」をいかに保ち続けるかが最大のテーマとなっている。急峻な丹沢山地から流れ込む河川水は、大雨のたびに大量の流木や濁水を引き連れてダム湖へと流れ込む。
濁りが一度発生すると、粒子が沈殿するまでに長い時間を要する。きれいな水を下流に供給するため、選択取水設備を駆使して最も状態の良い層から水を取り出す高度な操作が不可欠だ。森林の保全活動と連携した流域全体での水質管理が、水資源の生命線を支えている。
環境破壊や外来種の繁殖といった生態系の変化も、水源の健全性に影を落とす。現場の監視体制は24時間365日止まることがなく、清らかな水源を守り抜くための闘いが静かに繰り広げられている。