規格外の高身長は、身体のあらゆるパーツにも驚くべき数値をもたらします。ロバート・ワドローの足のサイズは約47cm(アメリカ規格でサイズ37AA)という巨大さで、靴1足を作るだけでも当時の価格で100ドル(現在の日本円換算で数十万円相当)の特注費用がかかっていました。
また、スルタン・コーセンは「存命中の人物で最も大きな手」のギネス記録も保持しており、手首から中指の先までの長さは28.5cmに達します。スマートフォンを持てば小型の消しゴムのように見え、一般的な市販品はほぼすべて特注品を余儀なくされます。
実生活においては、移動や住居環境の面で数々の過酷なハードルが存在します。国内外のメディア取材や本人の公式インタビューによると、次のような苦労が明かされています。
- 移動の困難:航空機に搭乗する際はエコノミークラスの座席6席分をフラットに改造して横たわる必要があり、一般のタクシーや乗用車には頭や足が収まらない。
- 住居のフルカスタム:ベッドの長さは3メートル近く必要で、ドア枠、天井、キッチンのシンク、トイレに至るまで特注工事が必須となる。
- 歩行への補助具:急速な成長に対して筋力や骨の強度が追いつかず、多くの記録保持者が杖や歩行器、車椅子を必要とする。
SNS上では「背が高くて羨ましい」といった軽はずみなコメントが見られることもありますが、当事者たちの証言からは、日常生活における絶え間ない工夫と忍耐のリアルが浮かび上がってきます。