ダブルナットを掛けるだけのネジ山の長さが残っていない場合や、ネジ部が潰れてしまっているシチュエーションでは、スタッドボルトリムーバーの出番となります。
主流となっているのは、ソケット内部に3本のローラーが内蔵された「ローラーロック式」と、偏心したカムでシャフトを強力に挟み込む「偏心コレット式」です。工具をボルトに差し込んでラチェットハンドルで回すと、回転方向への負荷に応じて内部の機構が自動的にボルトを全周から均等に締め上げ、強固にロックします。
使用時の注意点は、ボルトの軸に対して工具を完全に垂直に保つことです。角度が傾いた状態で大きなトルクを掛けると、ボルトに曲げモーメントが加わり、根元から折損するリスクが高まります。また、ネジ部ではなく可能な限りボルトの「無地(胴体)部分」を掴むことで、ネジ山を傷めずに再利用や安全な取り外しが行えます。