識別の第一歩は、両者の活用変化を完璧にインプットすることです。「給ふ」はどちらもハ行で活用しますが、母音の変化パターンが明確に異なります。
【ハ行四段活用(尊敬語)の活用表】
・未然形:給は(ha)
・連用形:給ひ(hi)
・終止形:給ふ(hu)
・連体形:給ふ(hu)
・已然形:給へ(he)
・命令形:給へ(he)
※覚え方は「は・ひ・ふ・ふ・へ・へ」。ア・イ・ウ・エの4つの段にわたって変化します。
【ハ行下二段活用(謙譲語)の活用表】
・未然形:給へ(he)
・連用形:給へ(he)
・終止形:給ふ(hu)
・連体形:給ふる(huru)
・已然形:給ふれ(hure)
・命令形:給へよ(heyo)
※覚え方は「へ・へ・ふ・ふる・ふれ・へよ」。エ・ウの2つの段に変化します。
終止形「給ふ」だけを見ると同じ形ですが、直後に続く語(助詞や助動詞)との接続を見れば、どの活用形であるかが一目で判別可能です。特に連体形「給ふる」や已然形「給ふれ」が出てきた場合は、無条件で下二段活用(謙譲語)と断定できます。