ネット検索を行うと「関西外大 Fラン」「関西外大 就職 弱い」といった不穏なサジェストキーワードを目にすることがあります。しかし、入試データおよび企業採用実績を客観的に精査すれば、これらの言説が事実無根の誤解であることは明白です。
こうした風評が生じる背景には、主に2つの要因が存在します。
第1に、関西外国語大学短期大学部(短大部)との混同です。短大部は四年制大学に比べて偏差値の入り口が低めに設定されているため、一部のネット掲示板などで十把一絡げに扱われてしまう傾向があります。しかし短大部から四年制大学への学内編入制度も充実しており、教育水準は厳格に維持されています。
第2に、「語学しか学べない」という固定観念によるミスマッチです。大学進学における社会学的な構造変化として、現代の日本企業は「ただ英語が話せるだけの学生」を評価しなくなりました。AI翻訳ツールが高度化した現在、企業が求めているのは「英語というツールを使って何を成し遂げられるか」という問題解決能力や論理的思考力です。語学の習得自体をゴールにしてしまい、専門知識や論理性を磨かなかった学生が就職活動で苦戦した結果、「外大は就職に不利」という極端な言説がネット上に書き込まれる構図が見受けられます。