ワンピースの笑い方はなぜ独特?伏線の真相と歴代キャラ一覧を徹底解明についての真相をお届けします。

作中で最も読者の涙を誘った笑い声といえば、オハラ編で描かれた元海軍本部中将ハグワール・D・サウロの「デレシシシ」を外すことはできません。

過酷な境遇に怯える幼少期のニコ・ロビンに対し、サウロは「どんなに苦しい時や悲しい時でも、笑っていれば幸せになれる」と教え込み、笑う練習として「デレシ」と声を出すことを勧めました。オハラがバスターコールによって焼き尽くされ、サウロが氷漬けにされる最期の瞬間まで貫かれたこの笑顔は、ロビンが過酷な逃亡生活を生き抜くための唯一の光となりました。

一方で、尾田氏はこの「笑顔」の残酷な影の側面として、ワノ国編における人造悪魔の実「SMILE」の悲劇を描き出しました。失敗作のSMILEを食べた者は、悲しみや怒り、絶望の感情を奪われ、どんなに辛い時でもただ笑い続けることしかできなくなります。家族を奪われても涙を流せず、引きつった笑顔で泣き叫ぶ恵比寿町の人々の姿は、読者に強い衝撃を与えました。

純粋な希望としての「笑い」と、自由を奪う兵器としての「笑い」。この痛烈な対比こそが、『ONE PIECE』という作品が持つヒューマニズムと深遠なドラマ性を物語っています。