ハ音記号とは?ドの位置や簡単な読み方・使われる理由をプロが解説の具体的な内容に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。

ハ音記号の読み方に苦手意識を持つ人の多くは、「ト音記号から音を数え直して変換しようとする」という落とし穴にはまっています。実践ですぐに役立つハ音記号の覚え方と読譜の近道を紹介します。

① アルト記号:基準音「3本の線」をランドマークにする
すべての音を一つずつ数えるのではなく、特徴的な線を固定して覚えます。 第3線が「ド」、第1線(一番下の線)が「ファ」、第5線(一番上の線)が「ソ」です。この3つのランドマークを頭に入れておけば、その上下の音は瞬時に割り出せます。

② ト音記号との「1音ズレ」を利用する裏技(アルト記号限定)
ト音記号の読譜に慣れ親しんでいる人は、「ト音記号で読んだ音の1つ上の音(全音・半音関係なく五線上の1ステップ上)」として視覚処理する方法が極めて効果的です。例えば、ト音記号なら第2間は「ラ」ですが、アルト記号ではその1つ上の「シ」になります。五線譜上の見た目位置を1音上にスライドさせる感覚を掴むと、初見演奏のスピードが上がります。

③ テノール記号:「ヘ音記号の1オクターブ+1音上」で捉える
テノール記号(第4線がド)は、ヘ音記号の第4線が「ファ」であることと比較すると、ヘ音記号をそのまま「5度上(または4度下)」にずらした関係にあります。管楽器奏者の間では、ヘ音記号の読譜感覚をベースに視覚的パターンをそのまま移行させる訓練が広く行われています。