『HUNTER×HUNTER』のアニメシリーズを視聴するにあたり、多くのファンが直面するのが「旧アニメ版(OVA)」と「新テレビアニメ版(2011年版)」におけるキャストの完全移行です。グリードアイランド編のラスボスとして君臨したゲンスルーもその対象であり、時代を代表する2人の名優がその魂を吹き込みました。
旧アニメ版にあたる2003年発売のOVA『HUNTER×HUNTER GREED ISLAND』および完結編『G.I. Final』でゲンスルー役を務めたのは、重厚な低音ボイスと圧倒的な威圧感で知られる小山剛志です。当時の制作陣は、ゲーム内でプレイヤーたちを恐怖の底に叩き落とすボマーの「冷徹な暴力性」を前面に押し出すべく、骨太な低音を持つ小山を起用しました。
一方、2011年10月から日本テレビ系列で放送されたマッドハウス制作の新テレビアニメ版で抜擢されたのが、変幻自在のハイトーンとエキセントリックな芝居に定評のある吉野裕行です。吉野が演じるゲンスルーは、神経質さと知略の冴え、そして内側に秘めた常軌を逸したサイコパス性が際立つ造形となっており、放送当時から視聴者の間で大きな話題を呼びました。
さらに、対戦格闘ゲーム『HUNTER×HUNTER NEN×IMPACT』の公式キャラクター紹介においても、ゲンスルーのCVには吉野裕行が明記されています。必殺技「一握りの火薬(リトルフラワー)」や「命の音(カウントダウン)」を放つ緊迫のボイスは、新世代のファンにも鮮烈な印象を焼き付けています。