新旧どちらのレオリオもファンの間で極めて高く評価されていますが、その声色やアプローチには明確な個性の違いが光ります。
泥臭さと若々しい熱情が光る「郷田ほづみ版」
郷田ほづみさんが演じた旧作のレオリオは、青年らしい真っ直ぐな怒りやコミカルな三枚目感、そして時折見せる年長者としての男気が際立っていました。原作初期の「生意気だが憎めない10代後半の青年」という荒削りなエネルギーを見事に体現しており、クラピカとの軽快な掛け合いや、友人の死を語るシリアスな告白シーンで見せた魂の叫びは、今なお旧作ファンの胸を打ち続けています。
大人の哀愁と圧倒的な包容力を備えた「藤原啓治版」
藤原啓治さんが息を吹き込んだ2011年版のレオリオは、ハスキーで温かみのある低音ボイスが持ち味です。包容力のある「頼れる兄貴分」としての説得力が増し、物語後半の「会長選挙・アルカ編」での存在感は圧巻の一言でした。
意識不明の重体となったゴンを救うため、病院で見守り続けながら選挙会場に乗り込み、ゴンの父親であるジン=フリークスを一喝して念能力付きのパンチを叩き込むシーン。藤原さんの絞り出すような感情の乗った芝居は、視聴者の涙を誘い、国内外のアニメファンから絶賛を浴びました。