黒木メイサの代名詞となったのが、他の追随を許さないフィジカルの強さである。邦画界において、ワイヤーアクションや格闘シーンをスタントなしでここまで説得力豊かに演じきれる若手女優は稀有だった。日本のアクション映画界に新風を吹き込んだ彼女の肉体表現は、日頃の徹底したトレーニングの賜物である。
超大作SF『SPACE BATTLESHIP ヤマト』での森雪役は、その集大成と言える。パイロットスーツを身に纏い、宇宙戦艦の最前線で戦う戦士としてのリアリティ。従来の「守られるヒロイン」の枠組みを鮮やかに打ち砕き、自らの意思で引き金を引く自立した女性像を具現化した。その鋭いハイキックと正確な銃の構えは、海外のアクション映画ファンからも熱い視線を集めた。