この公園の誕生には、昭和の歴史を彩る大きな節目が深く関わっている。1959年に行われた皇太子殿下(現・上皇明仁さま)のご成婚を記念し、全国から寄せられたお祝い金をもとに「皇太子殿下御成婚記念事業」として建設が着工された。そして1965年5月5日の「こどもの日」に開園の時を迎える。
施設全体のグランドデザインや初期の主要建造物には、日本を代表する建築家である黒川紀章氏が深く参画したことでも知られる。地形の起伏をそのまま取り入れた力強い造形美は、現代の商業的なテーマパーク・レジャー産業が手がけるアミューズメント施設とは明らかに一線を画す。児童福祉法に基づく児童厚生施設という位置づけであり、現在は社会福祉法人こどもの国協会が維持管理および運営を担っている。単なる遊園地にとどまらず、豊かな自然の中で子どもの健やかな体と心を育む野外レジャー公園として、世代を超えて親しまれ続けているのだ。