なかでも大きな話題を呼んでいるのが、特別番組NHKスペシャル『聖徳太子と十七条憲法』だ。最先端のCG技術と未公開史料の検証を組み合わせたこの作品は、聖徳太子を神格化された偉人としてではなく、泥まみれの政治闘争を潜り抜けた冷徹なリアリストとして描き出した。同作は放送直後からSNSでトレンド入りを果たし、若年層の視聴者からも熱い支持を集めている。
さらに国際共同制作のドキュメンタリー『古代日本の思想と和』の世界的ヒットも記憶に新しい。欧米の権力闘争史とは一線を画す、日本の「議論による調停メカニズム」にスポットを当てた同作は、海外の映像賞でも高く評価された。古代思想のドラマ性が、国境を超えて人々の心を揺さぶっている。