祝儀袋の表書きや挨拶状などで筆ペンを用いる場合、穂先の弾力を活かした「一筆書き風の崩し」や、前後の文字と結ぶ「連綿(れんめん)」の技術が真価を発揮します。
筆ペンでつなげて書く際は、穂先の「入り」と「抜き」のグラデーションが命です。1画目の頭をトメた後、スッと力を抜いて中央の湾曲へ入り、再び中央の曲がり角でわずかに穂先を沈めてから左下へ向かって鋭く払います。その穂先の戻り反動を利用して3画目・4画目へと一気に筆を運ぶと、かすれと潤いが絶妙に混ざり合った本格的な書風に仕上がります。
さらに、「ふね」「ふたり」「ふかく」など、前後のひらがなとつなげる連綿では、4画目の払い終わりを次の文字の第1画の方向へ素直に流し込みます。文字と文字の物理的な間隔をわずかに詰め、ペンのバトンを渡すように連動させることで、プロのような流れる行書体が完成します。