実は、弘中綾香が最初からアナウンサーを第一志望にしていたわけではない。テレビ放送業界への就職を目指す中で、総合職を含めた様々な選択肢を模索する一環として受けたのが、テレビ朝日のアナウンサー試験だった。面接の現場でも過度な媚びを売らず、等身大の自分をぶつける独自のスタイルを貫いた。
「私を採用しないならそれで結構」と言わんばかりの度胸と、自分の言葉で過不足なく語る表現力は、面接官の目を強く惹きつけた。テレビ局側が求めていたのは、型にはまった優秀さではなく、時代を突く尖った個性だったのだ。直感と分析力を併せ持った彼女の就活戦略は、結果としてアナウンサー採用という大きな扉を開くこととなった。