鼻うがいがもたらす効果は、単なる花粉症対策にとどまらない。近年、医療現場で大きな注目を集めているのが、鼻の突き当たりに位置する「上咽頭(じょういんとう)」のアプローチだ。
慢性的な後鼻漏(痰が喉に落ちる感覚)、喉の違和感、さらには原因不明の慢性疲労やブレインフォグ(頭のモヤモヤ)。これらの隠れた原因として浮上しているのが「慢性上咽頭炎」である。上咽頭は免疫細胞が密集する要衝であり、ここに慢性的な炎症がくすぶり続けると、全身の自律神経や免疫系に悪影響を及ぼす。
日本病巣疾患研究会理事長であり、上咽頭治療の第一人者として知られる堀田修医師は、上咽頭の適切な洗浄が慢性的な炎症を沈静化させる重要性を長年主張してきた。上咽頭に溜まった炎症性物質や老廃物を洗い流すことで、長年悩んでいた全身のプチ不調が嘘のように軽くなるケースが相次いでいる。