物語初期からファンの間で議論が絶えないのが、「夏彦=実は人間ではない(怪異、あるいは怪異の眷属)説」です。かもめ学園の怪異と深く関わる人間は、主人公の八尋寧々や祓い屋の家系である源光など、何らかの特異な背景や代償を抱えています。しかし夏彦は、霊力を持つ家系の描写がないにもかかわらず、怪異の噂を改変する放送部の活動に深く加担しています。
特に読者を驚かせたのが、境界や怪異の領域に巻き込まれても精神を病むことなく、物理的なダメージを受けても次のシーンでは平然と復活している異常な生命力です。単なる「ギャグ補正」で片付けるにはあまりに不自然な耐性を持っており、「過去につかさや別の強力な怪異と契約を交わした代償で肉体が変質しているのではないか」、あるいは「自分自身を人間だと思い込んでいる怪異なのではないか」という考察が根強く囁かれています。
また、普段のおバカな言動自体が「周囲を油断させるための偽装(カモフラージュ)」である可能性も否定できません。核心に触れそうになるとふざけて話を逸らす場面もあり、彼の真のバックボーンにはまだ明かされていない大きな仕掛けが眠っていると推測されます。