ジェンダーアイデンティティに対する理解が現代ほど浸透していなかった時代、日本のテレビ・芸能界において自らの生き様を堂々と開示し、第一線で活躍し続けた二人の功績は計り知れない。彼らは同情や偏見を求めるのではなく、圧倒的な実力と話術でお茶の間をねじ伏せ、共感を勝ち取っていった。
彼らが自らのアイデンティティを隠さずに活躍した姿は、後に続く多くのセクシュアルマイノリティのタレントや文化人にとって、確かな道標となった。弱者としてではなく、誰よりも鋭く自立した批評家として振る舞うその姿勢は、日本のメディア空間におけるダイバーシティの先駆的な実例だったと言える。