この議論が爆発的な熱量を帯びる最大の要因は、主演を務めたトップスターふたりの圧倒的な求心力にある。『ザ・キング: 永遠の君主』で威厳に満ちた皇帝イ・エゴンを演じ切ったイ・ミンホと、『ヴィンチェンツォ』で悪辣なマフィアの顧問弁護士ヴィンチェンツォ・カサノを怪演したソン・ジュンギ。いずれも世界的な知名度を誇り、作品を背負って立つ絶対的な看板俳優だ。
品格と孤独を漂わせる絶対君主と、血塗られた過去を背負いながら冷笑を浮かべるダークヒーロー。対極に位置するふたつのカリスマが同一線上に並ぶこと自体、ファンにとっては映画的な夢の実現に等しい。彼らの演技スタイルがもしスクリーン上で火花を散らすことになれば、アジア発のコンテンツが持つ表現領域を根底から押し広げることになるのは間違いない。