キャリアの転機となったのは、人気情報バラエティ『ひるのプレゼント』での司会抜擢だった。軽妙なトークと温かみのある仕切りで全国的な人気を獲得した彼女は、エンターテインメントの枠にとどまらず、本格的なニュース・報道番組のフィールドへと進出していく。
そして迎えた『NHKニュース7』のメインキャスター就任。日本中が注目する夜のゴールデンタイムの報道番組で、彼女は見事な手腕を発揮した。湾岸戦争やバブル崩壊、相次ぐ自然災害など、日本が激震に見舞われたニュースを、感情に流されることなく、かつ血の通った言葉で全国へ届け続けた。
「視聴者が最も知りたい真実は何か」。その問いを常に胸に抱き、深夜に及ぶ緊急特番でも冷静さを失わなかった姿勢は、報道人としての矜持そのものだった。