精神科医でありパーソナリティ障害の研究で知られる岡田尊司氏は、他者の感情に対する共感性が著しく欠如したタイプが、管理職のポジションに就いた際の危険性を深く指摘している。自己の能力に対する過剰な万能感と、自己保身のための他者攻撃。これが組み合わさったとき、職場は地獄絵図と化す。
部下のメンタルヘルスが破壊されるプロセスは極めて組織的だ。標的とされた人物は孤立させられ、絶え間ない否定によって精神的に麻痺していく。専門家は「加害者自身が自分の異常性に気づいていないケースが大半である」と分析するが、法的な責任追及においてその無自覚さは何の免罪符にもならない。