2023年に噴出した性加害問題とそれに伴う事務所再編から時を経た2026年現在も、「ジャニーズ 宗教 噂の真相」を探るネットユーザーの熱量は衰えていません。背景には、約60年にわたり日本のエンターテインメント界を独占的に支配し続けた旧体制に対する、大衆の尽きない疑念が存在します。
ネット空間で「宗教」というメタファーが多用される背景を分解すると、三つの異なる文脈が混在して拡散されている事実が浮き彫りになります。第一に、創業一家である喜多川家の歴史的・家系的な宗教的出自に関する関心。第二に、創価学会などの巨大宗教団体が芸能活動やキャスティングの裏で暗躍していたのではないかという政治的・社会的な陰謀論。そして第三に、所属タレントたちが創業者に抱いていた絶対的な忠誠心や不可解な退所劇を説明するための「洗脳・マインドコントロール」の比喩です。
芸能ジャーナリズムの現場において長年取材を続けてきた関係者の証言によると、「旧体制下における『ジャニーさんの言うことは絶対』という空気感は、外部の人間から見れば教祖と信徒の関係そのものに見えた」といいます。実態としての宗教法人ではないにもかかわらず、その統治手法があまりに教団的であったことが、人々の深層心理に「ジャニーズ=宗教」という強固なイメージを植え付ける要因となったのです。