午前5時、敦賀港の競り場は男たちの怒号と魚の跳ねる音で活気づく。敦賀は古くから天然の良港として栄え、近海で獲れる多種多様な魚介類が即座に競り落とされる。この圧倒的なスピード感が、福井の魚の旨さを決定づけている。
この港の熱気をそのまま巨大な商業施設へと落とし込んだのが日本海さかな街だ。場内には40以上の鮮魚店や飲食店が軒を連ね、威勢のいい掛け声が飛び交う。ここで提供される海鮮バイキングは、場内の仲卸が当日仕入れた魚をその場で捌いて提供するため、ドリップが一切出ていない。プリプリとした歯ごたえと強い甘み。市場直結だからこそ実現できる価格破壊の原点がここにある。