磯野貴理子さんを病魔が襲ったのは、2014年10月23日の深夜のことでした。当時50歳だった磯野さんは、自宅で過ごしていた際に突然の体調不良に見舞われます。
自覚症状としては、急なめまいや足元のふらつき、いつも通りの動作がスムーズに行えないといった身体の違和感でした。脳梗塞は脳の血管が詰まり、脳細胞へ酸素や栄養が届かなくなる病気ですが、発症初期には本人が「単なる疲労や体調不良」と錯覚してしまうケースも珍しくありません。しかし、このとき磯野さんの身に起きていた異変は、まさに脳の血管が閉塞しつつある決定的なサインでした。
磯野さん自身も最初は「横になって休めば治る」と考えていたと後に明かしていますが、その異変を見逃さなかった周囲の判断が、のちの運命を大きく分けることになります。