長年インターネット上で囁かれてきた噂や誤解についても、客観的な事実に基づいて検証しておく必要があります。
第一の誤解は、「加護亜依は歌唱力よりもキャラクター先行で選ばれた」という言説です。しかし、これは明確な誤りです。加護亜依とモーニング娘。の歴史を精査すれば明らかなように、つんく♂が彼女に託したパートは、楽曲のグルーヴを決定づける重要なブリッジや歌い出しが多くを占めていました。中音域のハスキーな粘りと天性のリズムキープ力は、当時のグループ内でもトップクラスであり、音楽的屋台骨の一翼を担っていたのが実態です。
第二の誤解は、「辻希美との不仲説」です。多感な思春期を極限のプレッシャー下で共に過ごしたため、現場での衝突やすれ違いがあったことは本人たちも認めています。しかし、それは「不仲」という安易な言葉で片付けられるものではありません。自著や手記で語られた「お互いが自分自身の半身のようだった」という告白の通り、彼女たちの間には他者が到底介入できない絶対的な絆が存在していました。事実、節目の記念イベントで二人が並び立った際に見せた阿吽の呼吸こそが、その絆の強固さを何よりも雄弁に物語っています。