ふたりの原点を振り返ると、その出会いはまさにドラマチックだった。映画『キャッチ ア ウェーブ』での鮮烈なヒロイン役や、連続ドラマ『女帝』での迫真の演技で確固たる地位を築いた加藤ローサ。当時、大手芸能事務所の研音に所属し、トップ女優として多忙を極めていた彼女が伴侶として選んだのが、プロサッカーの世界で異彩を放っていた松井大輔だった。
ファンタジスタとして国内外で活躍する彼と、表現者として走り続ける彼女。2011年の電撃結婚と同時に彼女は仕事をセーブし、異国の地へと拠点を移す決断を下す。フランス、ブルガリア、ポーランドと渡り歩く夫を献身的に支え、異文化の壁にぶつかりながらも家庭を守り抜いた。その絆は、生半可な覚悟で築けるものではなかったはずだ。