どんなに上質な袱紗を選んでいても、受付での振る舞いが雑では元も子もない。受付に到着したら、まず「本日はお招きいただきありがとうございます」と笑顔で挨拶を交わす。そして、左手に乗せた袱紗の上で包みを開き、祝儀袋を取り出したら、受取人から見て名前が正しく読める向きに回転させて渡すのが基本の所作だ。
その際、畳んだ袱紗は二つ折りにし、その上に祝儀袋を乗せて「台座」のようにして両手で差し出すと、より一層丁寧で格調高い印象になる。全日本冠婚葬祭互助協会が発信する指導指針でも、こうした相手への敬意を込めた所作の重要性が強調されている。単に「渡す」のではなく、「お祝いの気持ちを届ける」意識を持つことが洗練された大人の佇まいを生む。