「世界中どこでも左手薬指」と思われがちですが、実際には国や宗教、文化圏によって着ける指は大きく異なります。ヨーロッパを中心に、むしろ「右手の薬指」に結婚指輪を着ける国が数多く存在します。
例えば、ドイツ、オーストリア、ノルウェー、デンマーク、ポーランド、ロシア、ギリシャなどでは、結婚指輪を右手薬指に着けるのが伝統的です。これには宗教的な背景があり、ラテン語で「右(Dexter)」は正義や忠誠を意味し、聖書においても右手は「神聖な誓約の手」と位置づけられているためです。逆にカトリック圏の強いイタリア、フランス、スペイン、そして英国やアメリカ、日本などは左手派が主流となっています。
また、「男性はどの指につけるべきか」という疑問も頻繁に聞かれますが、基本的に男女間で指の位置に違いはありません。同性・異性を問わず、パートナーと同じ手の薬指につけるのが一般的です。ただし、職人の手仕事が多い男性やスポーツ選手の間では、作業の邪魔にならないよう利き手と反対の手を選んだり、ネックレスチェーンに通して身につけたりする柔軟な選択肢が定着しています。