お笑いファンの間でも語り草となっているのが、二人が若手時代に結成していた元コンビ「ダブルホルダー」の存在です。二人は1985年、吉本興業のタレント養成所であるNSC4期生として出会いました。同期には板尾創路をはじめ、木村祐一や石田靖といった錚々たる顔ぶれが揃っていた黄金世代です。
NSC在学中、周囲の勧奨や互いの才能を認めたことで結成された「ダブルホルダー」でしたが、その活動期間はわずか数ヶ月という超短命に終わりました。関係者の回顧録や過去の番組インタビューで明かされた解散理由の真相は、極めて泥臭く、青春の衝突そのものでした。
決定打となったのは、ネタ合わせを巡る日常的な摩擦でした。ほんこんが待ち合わせに遅刻した際、真面目で几帳面な性格の今田耕司が激怒。さらに、ネタ作りの主導権や笑いの方向性において、互いに一歩も譲らない強いこだわりが正面衝突しました。今田耕司が後にバラエティ番組で笑い話として語った「ほんこんの強烈な顔面を間近で見ながら真剣にネタ合わせをしていたら、急に『自分は何をしているんやろ』と我に返って耐えられなくなった」というエピソードは有名ですが、その根底には若さゆえの自己主張のぶつかり合いがありました。
殴り合い寸前の喧嘩にまで発展した結果、コンビは自然消滅的に解散。しかし、このスピード解散こそが、結果として二人の芸人生命を救う最善の分岐点となりました。