筋膜性疼痛症候群は、適切な介入を行えば決して治らない病気ではありません。ただし、注射1本だけで永久に痛みが消える「魔法の治療」を期待すると失敗します。
ハイドロリリースや専門治療が極めて有効な人
- 痛む場所を指先で「ここ」と明確に示せる筋硬結がある方
- デスクワークや同一姿勢の維持など、生活習慣上の負担要因がはっきりしている方
- 痛みの恐怖から活動を控えてしまい、関節や筋肉が固まっている初期〜中期の方
慎重なアプローチと心身両面のケアが必要な人
- 痛む部位が日によって全身を移動し、慢性疲労感や重度の睡眠障害が併発している方(線維筋痛症等の精査が必要)
- 「痛みが1ミリでもあると生活できない」という極度の破局的思考に陥っている方(認知行動療法や心療内科的アプローチの併用が有効)
完治への最短ルートは、①エコーガイド下ハイドロリリース等で痛みの引き金を物理的に解除し、②痛みが引いている間に理学療法士指導のもとで可動域を広げ、③姿勢や動作習慣を修正して筋膜の再癒着を防ぐという3段階のステップを踏むことです。