大川隆法氏の死去に伴い、最も熾烈を極めたのが後継者争いと血縁一族の処遇でした。大川隆法氏には前妻・きょう子氏との間に3男2女の計5人の子供が存在しますが、紫央氏との間に実子(子供)はいません。この「血縁を持たない後妻」対「教祖の血を引く実子たち」の対立構図が、数々の権力闘争を生み出しました。
とりわけ教団史において最大の転換点となったのが、長女・大川咲也加氏の失脚劇です。咲也加氏はかつて「後継者」として大々的に信奉され、著作の大量出版や副総裁職への登用など、隆法氏の後継本命と目されていました。しかし隆法氏の生前直前、彼女の過去世霊言と称して「妖怪おたふくの霊言」が収録・開示されるという前代未聞の事態が発生します。霊的に否定された咲也加氏は全役職を解かれ、中枢から追放されました。
この粛清劇によって、教団内から紫央氏に対抗しうる有力な血縁幹部が完全に消滅しました。次男の真輝氏、三男の裕樹氏、次女の愛理沙氏もすでに指導ラインから外されており、教団は「大川家の世襲組織」から「紫央氏を頂点とする専制官僚組織」へと根本的な変貌を遂げたのです。