政治家としての知名度が先行しがちだが、彼女の本質は筋金入りの教育者である。1970年代から主宰した「少年の船」事業は、数千人の青少年に大海原での共同生活を体験させ、規律と生き抜く力を叩き込む壮大なプロジェクトだった。
やがてその理念を結実させるべく、学校法人国際開洋学園を設立。不登校児や非行少年、家庭環境に恵まれない子どもたちを全国から引き受け、全寮制で鍛え上げる教育事業を展開した。携帯電話や娯楽を断ち、厳しい規律の中で自己を見つめ直させる指導法には賛否両論が渦巻いたが、見捨てられかけた若者たちを命がけで更生させようとした熱意に嘘はなかった。