休日の河原町は長蛇の列が日常茶飯事だが、少し視点をずらすだけで驚くほど静かな別世界へエスケープできる。以下に、時間帯別の狙い目と個性が際立つ穴場を比較・整理した。
まず朝の時間帯。多くの観光客が動き出す前の午前8時から9時にかけては、寺町通の奥に佇む自家焙煎スタンドが狙い目だ。出勤前の地元客が静かに新聞をめくる店内で、焼きたてのバゲットサンドと淹れたてのドリップを味わう。混雑回避の鉄則は「開店直後の30分」にある。
午後のピークタイムには、大通りに面したビルの中にひっそりと暖簾を掲げるビルの3階以上の空中階カフェや、町家の坪庭を望む路地奥のティールームが力を発揮する。看板をあえて控えめにしているこうした隠れ家は、SNSのタイムラインには滅多に流れてこないため、落ち着いた客層で満たされている。
そして夜、21時以降に本領を発揮するのが木屋町や御幸町周辺の深夜営業カフェだ。アルコールと珈琲をシームレスに繋ぐ「カフェ・バー」スタイルを採る店が多く、薄暗い照明の中で味わうアイリッシュコーヒーや自家製カヌレは、夜の京都散策を締めくくる最高のスパイスとなる。