京都府立陶板名画の庭の全貌|安藤忠雄建築と最後の審判を徹底解説の最新情報をご紹介します。専門的な知識が満載です。

京都市営地下鉄烏丸線の北山駅から地上へ出ると、コンクリート打ち放しのダイナミックな建造物が姿を現します。京都府立陶板名画の庭は、1990年の「国際花と緑の博覧会(花の万博)」に出展された陶板画を恒久展示する施設として、1994年に開館しました。

従来の美術館が「作品保護のために遮光された屋内空間」を前提とするのに対し、当施設は「太陽光の下、風や水音を感じながら鑑賞する」という画期的なコンセプトを採用しています。これを可能にしたのが、陶磁器の板に名画を焼き付けた陶板画(とうばんが)技術です。変色や腐食が極めて少なく、2000年以上色褪せないとされる堅牢性を持つからこそ、屋外の自然光や水中に展示するという前代未聞の展示手法が実現しました。

オープンエアでありながら外部の喧騒を遮断する地下2層・地上1層のスロープ構造は、都市の中に突如現れる別世界の趣を醸し出しています。自然光の角度や天候、季節の移ろいによって刻一刻と表情を変える展示体験は、屋内展示では決して味わえない唯一無二の鑑賞体験をもたらします。