京本政樹と京本大我の共演歴を振り返る際、絶対に外せない金字塔が、2013年および2014年に上演された舞台『滝沢歌舞伎』です。当時、ジャニーズJr.として自身の立ち位置を模索していた大我と、座長・滝沢秀明からの熱烈なオファーを受けて特別出演を果たした政樹。劇中では、新撰組の隊士として殺陣を交わす場面や、同じ板の上で台詞を掛け合う濃密な瞬間が実現しました。舞台関係者の証言によると、稽古場では徹底して「大御所俳優と若手Jr.」というプロの緊張感が貫かれ、父が息子に直接演技指導を行う甘さは一切排除されていたと記録されています。
一方、テレビドラマにおける京本大我と京本政樹のドラマ共演は、極めて変則的な形で一度だけ記録されています。それが、SixTONESの前身的なメンバーが集結した2012年の日本テレビ系深夜ドラマ『私立バカレア高校』の第1話です。大我が主要キャストとして出演する中、政樹は「街角の通りすがりの男」として予告なしのカメオ出演を果たしました。クレジットにも大々的な親子表記はなく、画面上での直接的な台詞の応酬も用意されないという、制作陣と父による粋な“お遊び”にとどめられました。
音楽番組やトーク番組に目を移すと、その線引きはさらに厳格です。音楽特番において同じ番組のタイムテーブルに名を連ねることはあっても、カメラの前で音楽番組共演として並んでマイクを握る演出は徹底して回避されてきました。また、テレビ朝日の長寿番組『徹子の部屋』にも双方がそれぞれ出演経験を持ちますが、スタジオで横並びになる親子対談は実現していません。番組内でお互いの成長や家庭でのエピソードを語るに留め、画面を共有しないスタンスを一貫して守り抜いてきたのです。