ここで、消費者が抱きがちな代表的な誤解を解消しておく必要があります。その最たるものが、「本場インドでもチーズナンが日常的に食べられている」という言説です。
実際には、インド現地で主食として食されているのは全粒粉の「ロティ」や「チャパティ」、あるいはライスであり、小麦粉を精製した発酵生地を使うナン自体がタンドール窯を持つレストラン限定の贅沢品です。ましてや、たっぷりのとろけるチーズを包んだチーズナンは、日本の外食文化の中で独自の進化を遂げたハイブリッドなごちそうメニューです。高カロリーであることは事実ですが、スパイスの刺激をカゼイン(乳タンパク質)が和らげる効果があり、辛口カレーとの相性は科学的にも理にかなっています。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
多種多様なインド料理店の中から、自分に最適な店舗を選ぶための明確な基準を提示します。
【こんな人には本格・現地系スパイス店がおすすめ】
・カルダモンやマスタードシードなどの粒スパイスが弾ける刺激的な香りを好む人
・油分控えめで胃もたれしにくい南インド料理(ミールスやサンバル、ラッサム)を味わいたい人
・本場のバスマティ米を使った本格ダム式ビリヤニを体験したい人
【こんな人は親しみやすい北インド・ネパール系店がおすすめ】
・濃厚なバターチキンやクリーミーなキーマカレーを、焼きたての甘いチーズナンと一緒に楽しみたい人
・リーズナブルな価格でナンのおかわり自由を満喫し、満腹感を得たいファミリーや学生
・辛さが苦手で、マイルドな味付けやラッシーとの組み合わせを重視したい人