フォーマルウェアには厳格な「格式の序列」が存在します。格式は高い順に「正礼服(モストフォーマル)」「準礼服(セミフォーマル)」「略礼服(インフォーマル)」の3段階に分類されます。
かつては「喪主・三親等以内の親族は正礼服、一般参列者は準礼服」という区分が厳密に守られていましたが、現代の葬儀現場では喪主・親族であっても準礼服(男性はブラックスーツ、女性はブラックフォーマル)を着用するケースが全体の約8割以上を占めています。
格式の使い分けで注意すべきなのが「通夜と葬式(告別式)での装い」です。かつて昭和の時代には「通夜に喪服で駆けつけると、死を予期して準備していたようで失礼にあたる」とされ、平服(略礼服)での参列が推奨されていました。
しかし、葬儀の簡素化や日程の集約が進んだ2026年現在では、通夜から準礼服(喪服)を着用することが標準的なマナーとして定着しています。仕事先から直行するやむを得ないケースを除き、通夜・告別式ともに準礼服を選べば失礼になりません。