巨大インフラを支える「ケーソンとは」?仕組み・種類・工法を徹底解説について徹底解説いたします。詳細な分析をご確認ください。

一口にケーソン工法と言っても、構造物の沈め方や設置環境によって大きく3つのタイプに分かれます。現場の地盤条件や地下水位に合わせて最適な手法が選定されます。

① オープンケーソン(井筒工法)
上下が筒抜けになった構造物を用いる、最も伝統的な沈設工法です。躯体の上部からクラムシェルバケットや水中ポンプを降ろして内部の土砂を掘削・排土し、躯体の自重で徐々に沈下させていきます。地上から開放された状態で施工できるため設備がシンプルで大断面・大深度の施工に適していますが、地下水位が高い軟弱地盤では土砂が吹き上がる「ボイリング現象」への警戒が必要です。

② ニューマチックケーソン(潜函工法)
ケーソン底部に密閉された「作業室」を設け、そこに地下水圧と同等の圧縮空気を送り込むことで地下水の浸入を完全にシャットアウトする工法です。コップを逆さまにして水中に押し込むと内部に水が入らない原理を応用しています。常にドライな環境下で地盤を直接確認しながら掘削できるため、湧水が多い砂礫層や硬質地盤でも安全かつ高精度な沈設が可能です。

③ 設置ケーソン(重力式ケーソン)
地中に掘り進めるのではなく、海底や水底にあらかじめ捨て石などを敷き詰めて基礎地盤を整え、その上に巨大なコンクリートの箱を「沈めて据え付ける」工法です。主に防波堤ケーソンや岸壁、海上橋脚の基礎として多用されます。