参拝の醍醐味は、海へと向かって緩やかに下る123基の赤鳥居のトンネルをくぐり抜ける体験だ。鳥居の数は「ひふみ」の吉数にちなんでおり、くぐるごとに雑念が削ぎ落とされていくような清涼感に包まれる。京都の伏見稲荷大社のような千本鳥居とは異なり、すぐ真横に本物の波しぶきを感じるロケーションは唯一無二だ。
そして最大の難所が、出口付近の大鳥居の上部、地上約6メートルの高さに設置された「日本一入れにくい賽銭箱」である。参拝客が放物線を描いて小銭を投げ上げる姿は、この神社ならではの日常風景だ。見事に入れば願いが叶うとされ、歓声とため息が絶え間なく交差する。下投げでふわりと風に乗せるのが成功のコツだ。