オンラインコミュニティや医療相談掲示板では、「周囲から風邪と決めつけられて辛い」「カラオケで高音が出にくくなった」といった悲痛な声が数多く寄せられています。当事者たちの証言を精査すると、共通する生活背景や見過ごされがちな行動パターンが浮かび上がってきます。
ある20代会社員の手記によると、「健康診断でも耳鼻科の簡易診察でも『鼻腔は綺麗』と言われ続け、原因不明のまま3年間悩んでいた。最終的に音声外来を受診したところ、軽度の軟口蓋機能不全と長時間のオンライン会議による口呼吸の癖が原因だと判明した」と語られています。
また、テレワークの普及以降、ディスプレイに向かって小声で抑揚なく話し続ける生活習慣が、軟口蓋を動かす筋群を著しく退化させている実態が音声指導の現場から指摘されています。声を張る機会が減った結果、無意識のうちに息が鼻へ漏れる発声パターンが固定化してしまうのです。