「公園に行ってもカナヘビに全く会えない」というケースの多くは、探す場所ではなく「時間帯と気温」の選択を誤っています。変温動物である彼らの行動スケジュールは、外気温と太陽光に100%支配されているからです。
年間のカナヘビ活動時期は、春先の3月下旬から秋が深まる11月上旬までです。3月中旬を過ぎて地中温度が15℃を超えると、冬眠から目覚めた個体が地上に現れます。繁殖期にあたる5月〜6月はオスが活発に動き回り、7月下旬〜8月にかけては生まれたばかりの体長5cmほどの小さな幼体が一斉に姿を見せ始めます。
1日のうちで最もカナヘビ見つけやすい時間帯は、春〜初夏および秋口であれば「午前8時00分〜10時30分」の朝の時間帯です。夜間の冷え込みで体温が下がったカナヘビは、筋肉を動かすエネルギーを得るために太陽光を直接浴びる必要があります。この生体防御行動を行う場所がカナヘビ日光浴スポットです。
具体的には、朝日が真っ先に当たる枯れ草の上、木製の柵の上面、日向のコンクリートブロックの上などで、体を平たく押し広げてじっとしています。体温が活動適温(約28〜32℃)に達する前のこの時間帯は警戒心も比較的緩く、観察や撮影の絶好のチャンスです。
真夏の7月〜8月は注意が必要です。日中の地表温度が40℃を超える猛暑下では、体温過昇による熱死を防ぐため、正午前後は日陰の奥深くへ退避(夏眠に近い休眠状態)します。夏場に探す場合は、早朝の7時〜9時、または日が傾き始めた夕方16時〜17時半の涼しい時間帯に狙いを絞るのが鉄則です。