「予約が取れない」「高額なコース契約に縛られる」といった店舗型サービスの摩擦は、近年のユーザー離れを加速させた。その受け皿となったのが、自宅で好きな時間に本格ケアを行えるプレミアムな家庭用美容器の存在だ。
都内のエステティックサロン関係者は、匿名を条件に次のように明かす。「かつては家庭用機器を導入したお客様の再来店を期待していましたが、ケノンユーザーに関して言えば、そのまま自己処理だけで満足して卒業してしまうケースが目立ちます。照射パワーと利便性の両面で、サロンの優位性を脅かす存在なのは間違いありません」。美を巡る主権は、完全に個人へとシフトしている。