スクリーンへと舞台を移した『映画クレヨンしんちゃん』シリーズでは、このギャグは単なる一発芸の枠を飛び越え、洗練されたアクション演出の一部へと昇華された。最高峰のアニメーターたちが手掛ける劇場版において、お尻の作画ラインや影の付け方、滑らかなフレームワークには並々ならぬ情熱が注がれている。
時には巨大な敵の攻撃をかわす緊急回避手段として、時には仲間との絆を示す合図として、スクリーン狭しと駆け巡る。ギャグアニメでありながら、一流の作画技術を結集して描かれるその姿は、観客に笑いと同時に一種の美しさすら感じさせる。まさに、職人技が支えるアニメーション美学の真骨頂と言えるだろう。