楊端和の現在と最新話における動向に目を向けると、彼女は秦の中華統一事業において、依然として欠くことのできない戦略的中核を担っています。趙北部戦線やその後の激動する中華情勢のなかでも、山界混成軍は秦の正規軍が踏み込めない難所や要衝を押さえる切り札として機能し続けています。
ここで、楊端和の軌跡を一気に追体験したい読者のために、彼女の重要エピソードが凝縮された楊端和の登場巻まとめを整理します。
- 単行本5巻〜8巻(王都奪還編):嬴政との盟約締結、圧倒的な仮面戦士としての初登場と美貌の開帳。
- 単行本31巻〜33巻(合従軍・蕞の攻防戦):秦国滅亡の危機に颯爽と現れ、李牧軍を叩きのめした伝説の救援劇。
- 単行本46巻〜53巻(鄴攻略・橑陽の戦い):犬戎王ロゾとの死闘、極限の死亡フラグと奇跡の生還を描いた楊端和編の最高峰。
- 単行本60巻台以降(六大将軍復活と中華統一戦):大将軍としての重責を担い、対趙・対韓の激戦地で存在感を発揮。
今後の展開において最大の焦点となるのが、「彼女が史実通りに姿を消すのか、それとも漫画オリジナルの結末を迎えるのか」という点です。歴史書『史記』において、楊端和の名は紀元前229年の邯鄲包囲戦(王翦と共に趙を滅亡へと追い込む戦い)を最後に記録から完全に姿を消します。死んだという記述もなければ、引退したという記述もありません。
この「歴史の空白」を原泰久先生がどう料理するのか。戦場で散る悲劇的な幕引きとなるのか、あるいは秦の中華統一を見届けた後に愛する山の民と共に深山幽谷へと還っていくのか。2026年の連載展開からも片時も目が離せません。